西川進の軽い興奮状態
興奮日記
2003
★5/23
たんこぶ2
朝、なにかがさがさ言う音で目が覚めた。
いつもホテルでは遮光カーテンを締めきって寝てるので
朝だか夜だかわからない。
そのがさがさはどうやら窓のあたりでうごめいてる。
カーテンを開けようとしているのだろうか?
だんだん、意識がはっきりしてきて記憶をたどった。
頭を触ってみる、、、やっぱりない。
できたはずのたんこぶが無くなっている。(やっぱり)
窓の方を見てみる。いや、見たくない、、。
きっとがさがさはたんこぶに違いないはずだ。
たんこぶといえば、肉の塊であって、
それに毛がくっついてるかもしれず、
きっと妖怪のような姿であるに違いない。でも見たい、、。
思い切って窓の方を見てみる。
なにか、すもものようなおにぎりのような、
ピンポン玉のようなゴム製のスーパーボールのような。
色や模様は暗くてわからないのだが、
どちらかといえば、(かわいい?)物体がぴょんぴょん跳ねてる。
ははは、、、たんこぶだ、、、。
起きていって捕まえてみる。意外とすんなり捕まる。
モヘアーの毛糸玉を触るような感触だ。
(たんこぶのくせに生意気な、、、)少しぎゅっとしてみる。
あいたたた、、、頭痛い、、やっぱりたんこぶだ。ははは。
たんこぶはカーテン開けろあけろ!と言ってるようだ。
しょうがないなあ、開けてやるか。
カーテンを開けると、目の前のビルが真ん中でねじれていて、
道路がお花畑になっていた。
ああ、今日は金曜日なんや、、って思った。
明るくなるとたんこぶのやつは消えて見えなくなってた。
頭を触るとやっぱり痛い。また少し膨らんでる。
何度か、丸くなでてやるとシーンと音がした。
ワイングラスの縁を指でなぞる音だ。
部屋の色がどんどん変わっていく。
赤、水色、黄色、、そして何色なのかわからない色になったとき
ぱちんという音とともに、靴下が濡れた。
なにか不安な気持ちになったので、
カーテンを閉めて二度寝した。
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