湖に浮かぶ水精
幼い頃よく遊んでくれた、
向かいに住んでた遠い親戚のおばちゃん。
その夜、おばちゃんの夢をみました。
朝起きたら、
祖母から「おばちゃんが死んだ」と聞かされました。
悲しいやら寂しいやら怖いやら、
人が死ぬと言う事の意味も分からず、
ずっと布団にもぐっていた事を覚えています。
ガンの症状が辛くて、近所の川で入水自殺をした所、
父が探し出して助けたのですが、
間に合わなかったという話を後で聞きました。
よく遊んでくれたおばちゃん。
優しい笑顔。
あまりに幼すぎて、
病気の事なんて全然知らなくて、
いつも優しいおばちゃんでした。
大人になっておばちゃんの事を思い出して、
曲を作りたくなりました。
おばちゃんの魂はきっと、
川を流れて琵琶湖に入り、
水精(すいしょう)となって微笑んでいる気がします。
この曲はそんなおばちゃんへの鎮魂曲です。