a cry from darkness
    
    
    どうして気付いてあげられなかったんだろう
    
    あんなにも元気で 
    物まねをしてみんなを楽しませたり
    悩み事の相談にのってくれたり
    
    ほんとに明るくて
    ほんとに優しいから
    みんな
    あなたの事が好きで甘えていた
    
    誰も知らなかった
    誰も分かってあげられなかった
    みんなあなたに甘えていた
    
    どうして気付いてあげられなかったんだろう
    
    あの日も色んな事をあなたはやってくれていて
    私たちはほんとに楽しくて大笑いして
    そしてあなたの笑顔にも助けられて
    みんなあなたの事が大好きで
    
    みんなでバイバイしたとき
    きっとまた楽しい明日が来るはずで
    あなたはまたおどけて
    私たちは笑って
    そんな毎日が当たり前に来ると思ってた
    
    そんな大きな事を抱えているなんて知らなかったよ
    そんなに悲しい事を背負っているなんて知らなかったよ
    どうして気付いてあげられなかったんだろう
    
    もう一度あなたに会いたいよ
    会ってごめんねって言いたいよ
    
    いつもの調子で冗談でしたって言って
    おどけて帰ってきてよ
    その後すぐ物まねで笑わせて欲しいよ
    
    本当にバイバイした時
    あなたの分まで強く生きろって言われたけど
    そんなに急に強くなれないよ
    
    あなたにいて欲しい
    笑って欲しい
    笑わせて欲しい
    
    悲しい事や辛い事が無縁のようなあなたに
    「だいじょうぶ?」って言いたいよ
    
    
    
    小ちゃい女の子が泣いていた
    思わず手を繋いであげた
    女の子の手は今も壊れてしまいそうなくらい
    弱々しくてやわらかい
    
    とにかく今は
    この子が泣き止むまで
    手を繋いであげようと思った
    
    
    
    
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